淡くて軽くグリーンがかったレモンイエロー
穏やかな黄色い柑橘類や白い花の香り
香り同様に穏やかな印象だが酸味が際立ちすっきりとした味わいでクセがない。それでいて少しとろりとした粘性があって余韻も長め。ほのかに苦味もある。石灰のようなミネラルも感じられる。よく冷やすと溌剌としたフレッシュな味わいや塩のミネラルが際立ってくる。しっかりと味わいも乗っていて飲みごたえも感じられるワイン
「絶対はずさないおうち飲みワイン」(山本昭彦 著)に取り上げられていたものの一つ。この本に取り上げられているワインのうちトスカニーで買えるものは6本単位でまとめて購入してみることにした。トスカニーは6本から送料無料になるのが嬉しい。その第二弾のロットとして購入したものの中から最初に開けたのがこのワイン
本にも書いてある通りヴェルディッキオには高貴で高品質なイメージがない。たぶんイタリアのマルケ州くらいでしか栽培していないブドウなのではないかと想像するのだが、そうであるとすれば土地の生産者の力がほぼヴェルディッキオのワインに対する評判を決めてしまうことになりそうだ。もしヴェルディッキオが世界中で栽培されていれば、中には意欲的な生産者が良いワインを作っていてもおかしくないとは思う
ただ、東京駅のイータリーでヴィッラブッチのイベントに参加した時にも感じたように、よくできたヴェルディッキオはなかなかにおいしいワインだと思った。実際、個人的にもそれほど悪い印象は持っていない。しかし一般論としては”魚の形をしたボトルに入ったあのワイン”という印象があるのではないかというくらいのことで、僕自身がこれまで飲んだヴェルディッキオはどれもよいワインだった
結局はどの産地でもよいワインに巡り合うには生産者を選ぶ必要があるという話なんだろうと思う。そんな手掛かりになるのが先の山本さんの本だと思うので、これを教科書のように使い、もうしばらくこの本の中のワインを追ってみたいと思っている