アルさんのつまみ食い4

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2019年 アンダルシア旅行③ セビーリャ



<セビーリャ編>

7:10にグラナダを出た電車は8:36にコルドバに到着。電車を乗り換えて9:08発に乗り、セビーリャに到着した時には予定到着時刻の10:29を過ぎていた


宿泊予定のホテルは駅のすぐ目の前にあり、とりあえずチェックインを済ませてさっそく街歩きに出る

セビーリャ・サンタ・フスタ駅は街の中心部まで少し離れているためバスに乗って移動することにした。駅前のバス停留所ではスペイン人のおじいさんが「どこに行きたいのか?」と聞いてくれたので、「カテドラルまで」と伝えたら21番のバスに乗ることを教えてくれた。バスに揺られて15分ほどでグアダルキビール川沿いのマエストランサ闘牛場近くのバス停に到着、そこから市街に向かって歩いて行く


午後にはカテドラル見学を予約していたからまずはお昼ご飯を頂くことにして適当なバルを探していたところ、カテドラル近くに日本語メニューが置いてあるところがあったので入店してみた。日本語メニューが置いてあるっていうのはなんだか野暮な感じもするんだけど、前回のハンガリー旅行で中華料理を解禁したということもあって、そういうのはもうあまり抵抗がなくなっている


最初はどうしてもビールがいい。料理はタパスで3品。イワシの酢漬けはまるでシメ鯖のよう。トルティーリャは日本人にはとても食べなれた味わいだと思う。そして最後の一品は見た目がいまひとつアレだが、、ホウレン草のを使ったものなので体にはとてもいい。こちらに来てからあまり野菜がとれていないし





旅の疲れもあるせいか酔いが回りやすいため、アルコールはビール一杯に抑えて(最近はアルコールに対する自制が利くようになってきた)14時からのカテドラル見学に向かう

セビーリャに来てから気づいたのだが、こちらでは街中の至るところにオレンジの木が植えられている。特に観光名所のあたりには。グラナダからセビーリャに向かうレンフェの車窓からもオレンジの木がたくさん植えられている景色が見えていたけれど、オレンジの木はとても可愛らしくて、アンダルシアの景色を象徴しているものの一つなのかも知れない



高さ94mの鐘楼、「ヒラルダの塔」は歩いて登ることができる。ただし階段ではなく、塔内部の四方に緩やかに組まれたなだらかな傾斜を登っていくことになるのであまり疲れは感じない。特に混んでいる時にはゆっくりと列が進んでいくので。34の角を登り終えるとようやく頂上に出る。景色は素晴らしいけれど狭い塔頂にはすごい人混みが待っている。外の景色を見るにも一苦労だ




再び塔を下りるが、帰りはすいすいだ。あっという間に地上まで下りていく。そのままカテドラルを出て街歩きを続ける






旅行に出るとつい歩きすぎて疲れるのでたびたびカフェで休憩することになる。そして2002年に初めて訪れたスペインの街、バルセロナへの旅で覚えたセンテンス「ドス カフェ・コン・レチェ ポルファボール」はいまだに便利なフレーズだった。もっとも、17年前はまだ独身だったので”ドス”ではなく”ウノ”だった訳だが。スペインのカフェオレは味もおいしいし、とにかく安いのがいい





晩ごはんはバルで頂くことにしたがやはり最初はビールになってしまう。東京に比べるとだいぶ暖かいので冬でもビールは十分おいしく飲めると思う。特にこの”caña(カーニャ)”と呼ばれるグラスの生ビールが量的にちょうどいい



このバルでは事前に覚えていた”ウナ コピータ”というフレーズを使ってみた。直訳すれば「一杯のコピータを下さい」ということになるが、この”コピータ”はシェリー酒用のグラスのことを言うらしい。つまり「一杯のシェリー酒を下さい」という意味になる訳だが、この店でそのフレーズを口にした時の女性店員さんの反応は「シェリー酒か?」だった。おそらく「こいつ、本当にシェリー酒を飲もうとしているのだろうか?」ということを確認しようとしたのだろう

女性店員さんが店内の酒瓶を見渡してから「ちょっと確認してくる」と言っていたので、もしかしたらセビーリャでもあまりシェリー酒、スペイン語でいうところの”ヘレス”を飲む人はあまりいないのかも知れないなと思ってしまったが、しばらくするとちゃんとティオペペが運ばれてきた。目の前でボトルから注いでくれたのだが、よく見ればボトルの中の液体はすでに少し減っていた。やはりこのバルでもヘレスが飲まれていない訳ではないのだ




今日はこれでおしまい。ホテルに帰って明日からのヘレス・デ・ラ・フロンテラでのゴンザレス・ビアス(ティオペペ)見学に備えることにしよう