アルさんのつまみ食い4

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Jim Barry The Barry Bros Shiraz Cabernet Sauvignon 2015/ザ・バリー・ブラザーズ シラーズ・カベルネ・ソーヴィニヨン <オーストラリア>




濃くて艶があり深みのある赤紫色

まず立ち上がってくる明るく陽性の果実の香りには、やや黒みがかった果実を感じる。それに少しのミルクとエスプレッソ

チリなどニューワールド的な顔つきのファーストアタックを感じたのには先入観もあったかとは思う。その後で隅々に広がっていく果実とタンニン。少し梗のような苦味も感じられる。酸味は苦味と混ざり合い、不可分な一体感を感じさせる。この味わいがフランス産かというと、あらかじめ銘柄が分かっているとはいえやはりそうではないアタックと味わいなんだろうと思わざるを得ない

赤ワインを飲まなくなって久しいカブちゃんに少しだけテイスティングしてもらったところ「変な味ではないけど、ドロ臭い」というコメントだった。赤ワイン全般を好まないとはいえ、あまりポジティブな印象を持たなかったようだ

チリの安旨ワインを連想させる部分もあるが、伸びやかに広がる味わいの質感はやはり南米とは異なっているような気もする。シャープな重さがあり、抑制的な果実はフィネスが感じられて好感が持てた



最後にジェロボームのサイトからこのワインの紹介文を引用させて頂く

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リーファミリーの歴史にインスピレーションを受け、シラーズとカベルネの2種の重要な品種をブレンドし、伝統的なオーストラリアのスタイルを現代的に表現しました。

深い紫色でチェリーのリキュール、ブラックベリー、プラム、アニシード、スパイスのアロマが表れ、スミレのような花の特徴が浮かび上がります。

チェリー、プラム、ラズベリーのジューシーな赤い果実の風味にほのかな土とハーブの特徴、そしてしなやかなタンニンを持ち余韻の長いフィニッシュに続きます。

樽:10ヶ月熟成、50%ステンレスタンク、50%フレンチ・オークの古樽
葡萄品種 シラーズ60%、カベルネ・ソーヴィニョン40%
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この紹介文を読んでいま気づいたのだが、「ほのかな土とハーブの特徴」という記述に先のカブちゃんによる「ドロ臭い」という、はじめは単に辛口にも聞こえたコメントとの共通性を発見して、驚いた



ワイン:ザ・バリー・ブラザーズ シラーズ・カベルネ・ソーヴィニヨン
ワイナリー:ジム・バリー
ヴィンテージ:2015年
アルコール:14.0度
インポーター:ジェロボーム
購入先:ジェロボーム(20年12月ファミリーセール
価格:2002円(税込)