アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

2024年 メルボルン旅行② ヤラバレー、ワインツアー

 

■Green Stone

 

■Balgownie

 

■Yering Farm

 

■Tokar Estate

 

■Ca De Vin

 

 

この旅のハイライトの一つ、ヤラバレーへのワイナリーツアーについて少し触れておきたい。ヤラバレーはビクトリア州のワイン産地で、ワインエキスパート資格の勉強をしていた時にも出てきたのでオーストラリアでも有名なワイン産地の一つだと言えると思う。主なメーカーといえばChandon、Yering Station、De Bortoriといったブランドが比較的有名だと思うがしかしChandonを除くと誰でも知っているワインメーカーだという程には知られていないような気もする。気候は冷涼で、ブルゴーニュのようにピノ・ノワールシャルドネが主力らしい。しかし実際に訪れてワイナリーが試飲に出してきたブドウ品種は思いのほか多岐にわたっており、黒ブドウだとシラーズやカベルネ・ソーヴィニョン、さらにはテンプラニーリョまで。そして白ブドウはピノ・グリ(ワイナリーではピノ・グリージョと表記していた)やソービニヨン・ブラン、あるいはプロセッコも出てきたのでこれはグレラだろうか。有名どころの黒ブドウ、白ブドウは造られているという印象だ

 

今回訪問したワイナリーは4つ。Green Stone、Balgownie、Yering FarmそしてTokar Estate。全てのワイナリーで5種ずつワインを試飲するツアーだ。Chandonは必ずどこのツアーにも含まれていると思っていたのだがこのツアーでは訪問せずだった。スパークリングはスティルワインほどには興味が無かったのでこれはこれでよかったのだが。それからこれも勘違いしていたのがYering。訪問したのはYering Stationだとばかり思っていたのだが実際にはYering Farm。後から気づいたのだがこれらは全く別のワイナリーだった 。こじんまりした農家のような場所で試飲したのでその場所はてっきり大手のYering Stationの拠点の一つだと思い込んでしまっていた

 

Green Stoneはわりとこじんまりしたワイナリーだった。着席スタイルで丁寧にワインを試飲させてくれた。一番最初のワイナリーだったこともあり、気分の高揚も手伝ってかよい印象が残っている。ただしワインについてはそれほど強い印象は残らなかった。その理由は産地の特性なのかも知れないが、冷涼なだけあって比較的穏やかな印象のワインが多かったせいかも知れない

Balgownieはかなり大きなワイナリーで、近代的な建物の中でカウンターを囲んで立ったまま試飲をさせてもらった。スパークリングが2つ、ヌーボーのロゼとシラーズが1つずつ、そしてソービニヨン・ブラン。価格帯は30ドルそこそこまでだったこともあると思うが、おぉ!と思うようなワインは無かった。ただランチに出してもらった赤ワイン、これが大変に美味しかったと記憶している。この旅行で飲んだ赤ワインの中のベストの一つ。ちらと盗み見た(盗み見する必要もないんだけど)ラベルには”Meiden”の記載があったと思う。いつか探して買って飲んでみたいワインだ。広い敷地にはヘリコプターまで飛んできていた。結婚式の関係らしく、参列者だろうか、どこか遠くの方までワイナリーから往復して運んでいたようだった。そういう点でもBalgownieはワインツーリズムの受け入れにも相当力を入れているなと感じた

Yering Farmはその名にある通りまさに農場といった雰囲気が出ていた。試飲場も古くて広い農家のような建物の中でカウンター越しに立ったままワインを注いでくれる。その辺にあるテーブルは勝手に使ってよさそうだったので、試飲する時には座ってゆっくり試飲ができる。途中、カブちゃんがトイレに行ってくるというのでグラスを預かった。僕とカブちゃんの2つのグラスを、空いていたワイン樽をテーブル代わりにしているところに置き、しばらく建物の中を一人で見学しているうちにカブちゃんが戻ってきたのでグラスを取りに行くと2つとも無くなっていた。どうやらスタフの女性が片付けてしまったようなのだ。慌てて事情を説明して何とかグラスは取り戻せたのだが、ワイナリーの方から少しお小言みたいなことを言われてしまった。そしてカブちゃんからも・・。もらったグラスからは目を離さない。事故の未然防止のため、このワイナリーではこれをお勧めしたい

最後がTokar Estate。この時もまだ僕は最後のワイナリーとしてChandonに向かっているのだとばかり思っていたのだが、到着したのがその名を聞いたことのないTokarだった。このワイナリー、ツアーに組み込まれていたっけ(いまあらためてツアー詳細を確認したらSoumahって書いてある。年末のこの時期、ツアーを受け入れていなかったのでプラントは別のワイナリーへ変更したのかも知れない)。それはよいとして、ここではブドウの木が植えられた横の芝生のところに設置されたテントの下で試飲をするスタイル。晴天の空のもと、湿度の低い爽やかな風が吹き抜けていく。サーブしてくれた男性がかなりファニーな方で、毎回冗談のような調子のよい話をして参加者を笑わせて盛り上げていた。ここではプロセッコ、テンプラニーリョなど変わりダネ(個人的にちょっと想像していなかった)ワインが出てきた。あまりワインの味は覚えていない

 

初めて訪れたヤラバレーの印象は他の今まで訪問したワイン産地とはまた少し違ったものだ。おそらくオーストラリアが広大過ぎるのかも知れないが、なだらかな起伏のある丘陵地帯にワイナリーが点在している。上に掲載した移動中の車中から撮影した写真を見るとよく分かるのだが、ワイナリーとワイナリーの間はだいぶ距離があり、その間はほとんどが牧草地、あるいは牛や馬や羊などの動物が飼育されたり植物が植えられたりしている。低い下草の生えた広大な丘陵地帯の中でブドウの木はたまに見かける程度、といってもいい。これまで訪れたフランスやスペインのワイナリーはもう少しブドウの木が密集して見渡す限りブドウ畑、という感じだった。だいぶ趣きが違っている

試飲したワインの印象としては、気候が冷涼なためであろうがきれいで穏やかなワインが多かったように思う。アルコールが高めでも重力を感じづらいものが多かった印象だ。シラーズだからといって濃厚でタンニンがしっかりしているという訳でもない。シャルドネについては樽香が強く作用しているようなこってり重たいものは無かったと思う。その点、体力のない日本人にとっては飲みやすい部類に入ってくるのではないだろうか。日本で買うといくらか分からないが、現地では30豪ドルくらいで比較的よいワインが手に入りそうだ