アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Veuve Du Vernay Brut/ヴーヴ・デュ・ヴェルネ ブリュット <フランス>




ゴールドがかった輝きのあるイエロー

リンゴやナッツを感じる落ち着いた香り

つるりとスムースな飲み口で心地よい滑らかな口当たり。果実味もしっかりと乗っており旨味も感じられる。味わいは緻密でまろやかな甘みもある。きめは細かいが量は少なめに感じられる泡。もしかしたら泡の量はグラスにもよるのかも知れないが、この泡がクリーミーな口当たりにつながっているような気がする



1000円という価格にしてはとてもよくできたヴァン・ムスーだ。この価格帯の泡をスーパーマーケットではよく見かけるが、もし1000円でどれか選べと言われたらこれはよい選択肢の一つになる。「世界中で飲まれている」とか「シャンパーニュを除くフランス産スパークリングとしてアメリカでNo.1の販売量」など謳い文句が賑々しいが、実際に飲んでみると納得できるような気もした

ブドウはユニブラン、シャルドネ、テレブッレ、アイレン。こういっては何だがシャルドネを除くとあまりぱっとしない品種名が並んでいる

そう言えば、フランスにおける白ブドウ生産量トップがユニブランだったような記憶がある。スティルワインばかりを飲んでいると「一体どこでそんなにユニブランを消費しているのか?」と疑問だった。なぜならユニブラン単一のスティルワインに出会うことはほとんどないから。なので、もしかしたらこういう世界的に消費されているらしいスパークリングワイン用のブドウ品種として大量に生産され、消費されているのかも知れないと思うに至った

そう考えるとスパークリングワインとはやはり難しい飲み物で、スティルでは飲めないけどスパークリングにするとその泡の爽やかさや口当たりに誤魔化され、ブドウ本来の味わいそのものは二の次になってしまうのではないだろうか

実際、泡モノの味わいの違いを利き分けるのは常に難しいと思っている理由の一つがそこにあるのかも知れない



ワイン:ヴーヴ・デュ・ヴェルネ ブリュット
ヴィンテージ:NV
アルコール:11.5度
インポーター:モトックス
購入先:サントク
価格:1050円(税別)