7月の初め頃、夕方に散歩をしていたら甲虫がフラフラと飛んできた。頭の上を旋回するように飛んでいて、立ち止まって様子を見ていたらそのまま地面に落ちてきた
よく見るとそれは小さなカブトムシで、着地がうまくゆかず路上にひっくり返っている。動きも緩慢で力強さもなくどうにも起き上がれそうにない。このままにしておくと後からくる人に誤って踏みつぶされてしまうかも知れないと考え、ひょいとつまみ上げて道の端っこに移動しておいた
その後このカブトムシがどうしたか分からない。後ろの方から親子連れが歩いてきていたから、もしかしたら路上にしゃがみ込む僕のことに気づいてカブトムシを見つけ、そのまま家に持ち帰ってしまったかも知れない
林の中に投げ込んでおけばよかったかなと、後になり少しだけ後悔した