アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

ウィスキー事始め




事始めと言ってもそれほどそれほど大げさなことでもない。これまでも多少は自宅でウィスキーを飲んだこともある

まだコロナで世の中が大騒ぎする前、職場や社内の飲み会に参加するとウィスキーのハイボールを好んで注文する人が多いことにも気づいていた。ビールは飲めないがハイボールは飲めるという人もいた。ビールに比べるとプリン体が少ないということも選ばれる理由なのかもしれない。サントリーが仕掛けたハイボールブームのすごさを感じてもいた

そんなことからも影響を受けたりして、手ごろなホワイトホースなどを買ってきては炭酸水で割って家で飲んだりもしてきた。ホワイトホースは価格も安いし本格派のウィスキーという印象がなかったのだが、ある時ネットを見ていたところホワイトホースは素性のいい蒸留所のウィスキーをブレンドしている優良かつ最も手ごろな銘柄だという紹介を見かけた。そんなことが購入のきっかけにもなっていた

ただウィスキーはその独特な薬っぽさとドライな味わいに親しみを感じづらいところがあってあまり熱心に飲み続けるということができずにいたし、ワインだと次々と違う銘柄を試してみるといった飲み方をすると思うが(だからこそこうしたワインブログが存在していると思う)ウィスキーにはそんなイメージがない。そんなことから同じ銘柄ばかりでは味に飽きてしまうということもあるように思う

しかしウィスキーのファンというのも確かに存在していて、なぜそこまでウィスキーが人々の嗜好を魅了しているのか、その謎の端緒には触れてみたい気もしている。何か、ウィスキーにはまり込むきっかけのようなものも欲しいのである


今回取り上げたのはティーチャーズ・ハイランドクリームとカティサークティーチャーズはいまさらになって急に僕が”どはまり”しているTV番組「水曜どうでしょう」のYouTubeの中で例の4人が飲んでいたことがそのきっかけ。大泉洋さんがCMキャラクターとして登場している関係で番組とタイアップしていたのだと思う。たぶんロケの場所は北海道の赤平だったと思うが、屋外で飲むティーチャーズがやけにおいしそうに見えた

もう一つのカティサークは、これはもう何と言っても村上春樹の小説である。何度もこの帆船の絵が描かれた黄色いラベルのボトルは小説の中に登場してくる。イラストレーターの安西水丸さんの絵でも有名だと思う。今まで飲んでみようと思うことが一度もなかったのが不思議といえば不思議であるが、意外にもこのウィスキーはかなりのお手頃価格である。ティーチャーズもカティサークもいずれも1000円程度で購入できる。アルコール度数が40度なのでハイボールで飲むには炭酸水で3倍くらいに希釈して飲むことになるが、そう考えるとコスパの面からもワインより優れている気もする。やけに現実的で貧乏くさい話で恐縮だが

飲み比べてみると味わいの違いがよく分かる。ティーチャーズはカティサークに比べるとずっとスモーキーだ。そしてカティサークティーチャーズに比べるとずっと色合いが淡く、そして甘い。どっちが好みかというとこれがまた自分でもよく分からないのだが。ただ、ボトルとラベルのデザインを比較すると圧倒的にカティサークの方が好みだ。緑のボトルに黄色いラベル。何だかポップな印象も与えるからイラストにしても絵になるし、ただ置いておくだけでも雰囲気があるように思った