色合いは濃いめでグラスの向こうが見通せない程の深い紫色
トップノーズには熟成を感じる香り。丁子や甘草、シナモン、ミルク、エスプレッソ、森の朽ちた木、それに木酢のような香り。複雑で様々な香りの要素が含まれている
ファーストアタックに感じたのはまだまだシャープで若々しい酸。一方タンニンはほどけてきれいに溶け込んでいる。2日目以降になるとより発展して更に深みが増してきたようで、香りにはより一層ブラックベリーなどのベリー感が出てくる。味わいとしてはやや汁気が多くタンニンの渋みを感じるようになってきた。それにミルクやボワゼのニュアンスが味わいの中に感じられてくる
このワインを購入したのは2014年頃のことで、3本購入したうち2本はすでに飲んでしまっている(過去の記事はこちら:1本目、2本目)。購入した当時は1本あたり約6千円くらいだったはずだが、ピーロートのサイトから2018年ヴィンテージを見てみると税込みで約1万円程の価格で売られている。ちなみにジェラール・ベルトランのサイトから調べると2019年ヴィンテージが31ユーロ。だいぶ価格差が発生しているようだが、まあ、仕方がないと思う
セパージュはカベルネ・ソービニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、シラー、グルナッシュ、それにカリニャン。南仏と言えばコレ!と言わんばかりの品種が複数ブレンドされているようだ。中心となる品種の味わいが感じづらいのはこのブレンドの妙によるものかも知れない
ラベルは白地に黒の文字のみといったシンプルさで、ボトルは重量感のあるヘヴィーボトル。また、ボトル底面の内側への凹みはかなり深めにえぐれている。こうした外観から重厚なワインなのではという印象を受けるのだが、実際に飲んでみると意外にも良い意味で軽さをも感じさせるワインだった
ワイン:シガリュス・ルージュ
ワイナリー:ジェラール・ベルトラン
ヴィンテージ:2011年
アルコール:15.0度
インポーター:ピーロート
価格:記憶では確か6千円程度