アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

De Bortoli Willowbank Semillon Chardonnay 2020/デ・ボルトリ ウィローバンク セミヨン・シャルドネ <オーストラリア>




明るくグリーンがかったイエロー。最近飲んだニュージーランドのソービニヨンに感じたのと同じように、ボトルからグラスに注ぐ液体に明るい艶がある

メロン、マンゴー、スイカなどのトロピカルフルーツ、そして焼き栗のような香ばしさ

とろりとした質感でボリュームもある。甘みもしっかりと感じられるがベトついたところはない。ほのかな苦味は味わいを引き締める効果がある。嚥下後に鼻に抜けていく香りも心地よく、明るく陽性のイメージがある。飲みごたえがあるわりにアルコールが12度に収まっているのも好印象だ




雑誌「一個人」で”極旨!1000円以下の赤白ワイングランプリ”で第3位に入賞したことを示すポップがボトルネックに引っかかっていたのをみて思わず手に取ってみたもの。結果、これはアタリのワインだったと思う。カブちゃんとも「これで800円だったらもう高いワイン飲む必要ないね・・」という会話がポロッと出てしまったほど高い満足感の得られるワインだった。たまたま今の気分に合っていただけかも知れないが。セミヨンのボリューム感とシャルドネのコク。これらの特徴がうまく調和を保って共存したワインだったと思う

ハンターバレーを擁するニューサウスウェールズ州のリヴァリーナに本拠地があるらしい。久しぶりに教本(2016年版)を開いてみた。以下に引用させて頂く

---------------------------
量販用ワイン向けの重要なブドウ栽培地域で、同州で栽培されるブドウの55%を生産し、オーストラリア全国では15%に相当する。マランビジー川からの灌漑用水を引いてブドウ栽培しており、南オーストラリア州のリヴァーランドやビクトリア州のマレー・ダーリングと同様の位置付けのワイン産地として、捉えることが出来る。夏場の気候は暑く乾燥しており、雨は主に冬期に降る。ブドウの質は年間安定している。非公式の小地区としてはGriffith(グリフィス)とLeeton(リートン)がある。高級ワインも生産されており、セミヨンの貴腐ワインや遅摘みのヴァラエタルワインが有名である
---------------------------

白はセミヨン、シャルドネ、トレッビアーノ、コロンバールなど、黒はシラーズ、カベルネ・ソービニヨンとメルロが主、他にルビー・カベルネも採れるようだ



なるほど、地図を拡大してみると先に教本から引用した”グリフィス”という地名と共に碁盤の目状に用水が張り巡らされていることが良くわかる。”ウィローバンク”という名前からも水際によく生えている柳の姿が連想された



ワイン:ウィローバンク セミヨン・シャルドネ
ワイナリー:デ・ボルトリ
ヴィンテージ:2020年
アルコール:12.0度
インポーター:ファームストン
購入先:コープデリ
価格:798円(税別)