アルさんのつまみ食い4

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2023年 ラオス(ルアンパバーン)旅行①

 

 

今回から数回に分けてラオスルアンパバーンへの旅行記事を投稿する

 

ラオスへ行く、行った、という話を周囲にすると大抵の反応はパッとしないものだ。彼らが選ぶ旅行先にラオスが選択肢として浮上してくることが無いせいだと思う。ラオスという名前を聞いた時に思い浮かぶのは、名前は聞いたことがあるがそれが一体どこにある国なのかはよく分からない、といったものが大半で、そこで何をどうして過ごすのかはなおさら思いつかないといった困惑であることも多い

さりとて僕らが旅行先に選んだ理由にも特別深いものがある訳でもない。カブちゃんにしてみると昔勤務していた会社の同僚の中に「ラオスが一番好き」だと言っている人がいた、というのはがその一つの動機であろうと思う。僕にしてみると養老孟司さんが昆虫採集に何度もラオスへ行っている、村上春樹さんがラオスのことをエッセイに書いている、ニューヨークタイムズが「世界で一番行きたい国」に選んだことがある、といったことがラオスを選んだ動機だった。個人的に特別な何かがあったわけでもなく、同僚や友人知人の中にラオスへ行ったことがあるという人も聞いたことがない。あくまでも読んだり聞いたりした話の中で「どうやらラオスは面白そうだ」という気持ちが少しずつ高まっていたということが今回ラオスを訪問することになった最たる理由のような気がする。おまけにいまは台湾に住んでいるので日本から向かうよりも時間は短く、旅費も安く済む、という時間的金銭的な理由も作用したと思う

 

台湾からの直行便はない。また日本からの直行便もない。台湾から向かうにはバンコク経由や、なんと韓国経由というものまで存在しているようだが、日程を考えた中でベストと思われるハノイ経由を今回は選択することにした。乗り換え時間が短いのはかつての経験から不安だったので(ヨーロッパから中国経由で帰国する時に時間が間に合わずにトランジットに失敗して酷い経験をしたことがある)、帰りの便はハノイで一泊する余裕を持たせる日程にした。ベトナムホーチミンへは一度行ったことがある。ハノイは初めてだ。ハノイというとマイケルモンローのハノイロックスが想起される。あまり聴いたことはないけれど。いずれにしても初めてのハノイを経験するのも面白いかも知れないと思った

 

12月29日(金)、朝7時35分の桃園空港発のベトナム行き。朝早い便のため前泊することにした。台北からMRTで向かうと桃園空港の先の駅、MRT大園駅の近くのホテルに一泊することにした。朝はタクシーを予約してもらいそこから空港へ向かう。予定通りにハノイへ向けて飛び立ち、そしてハノイでの乗り換えもトラブルなくスムーズに行うことができた

 

思えば久しぶりの海外旅行だ。2023年にはマカオへ旅行へ行ったがあれはあまり海外旅行という気分がしない旅行だった気もする。台北から近いしマカオはとても小さな街だった。そしてハノイから飛び立った飛行機はわずか1時間程度でルアンパバーンに到着する。飛行機の窓から見下ろすラオスの景色はなんといっても山だった。そして山間を流れる茶色い川。メコン川かその支流だろう。こんな山の中で養老先生は虫取りをしているんだな、などと思っているうちに無事にルアンパバーンの空港へ着陸した

とても小さな空港だ。イミグレーションを出るともうそこは空港の外という感じだ。その前に両替(ラオスの通貨単位はキップ)とSIMカードを購入した。両替は桃園空港で台湾ドルから米ドルに交換しておいた。台湾ドルをラオスでキップへ両替できるかどうかが分からなかったからだ。その米ドルの中から150ドルをキップへ両替した。およそ3百万キップ。レシートを見ると正確には3,078,300キップ。しかし受け取った紙幣の中に500キップ札が混じっている。300キップを500キップにサービスしてくれたのかも知れないがよく分からない

インフレ通貨は桁が多くて大変だと思ったが、1,000キップ単位で考えると割とすんなり計算できることに気づいた。例えば100,000キップ(だいたい700円くらい)だったら100Kと思えばいい。100Kキップで約700円、というように。そしてSIMカードはとても安い。米ドルで3ドルのSIMカードを購入した。確か滞在期間の日数はを10数GB使用できるものだったのでそれで十分なものだった。両替、SIMカード、いずれもイミグレーションを出るとすぐそこに店舗があるので迷うことはない

そしてタクシーチケットもその辺にいる人から声をかけられるままチケットを購入した。タクシー、といっても乗り合いで、カブちゃんと二人で80Kキップ。日本円で560円くらいと思えばとても安い料金だと思う。日本人の男性二人組を含むおよそ8名程度の乗り合いバンに乗り込んでおよそ15分~20分程度だろうか、あっという間に宿泊先のホテルに着いた。駅から街がとても近くアクセスが非常に良い点は何だか台北松山空港にも似ている(街の景色は全く違うけれど)