アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

村上春樹と近田春夫

今日はワインとは全く関係のないことをたまには書いてみようと思います




このところ作家の村上春樹さんが話題になっていますね。もちろん昔から有名ではありますが、最近とりわけよく名前を耳にするような気がします。カフカ賞エルサレム賞などの受賞、1Q84の3部作、ノルウェイの森の映画化、などなど。ノーベル賞受賞も近いのでは、と噂にもなっていますね



村上作品を初めて知ったのは僕が大学生の頃で、確かゼミの同級生に教えてもらったような記憶があります。当時はちょうど「ねじまき鳥クロニクル」が発表された頃でした。以来、すでに発表された小説やエッセイなどを読みまくり、すっかりその独特な世界観に魅了され、ハマってしまったのでありました



その中でも特に好きな作品の一つに「回転木馬のデッドヒート」という短編集の中の「プールサイド」という作品があります




 『35歳になった春、彼は自分が既に人生の折りかえし地点を曲がってしまったことを確認した』



と始まる文章を20代で読んだ時は「35歳なんてまだまだ先だな」と思っていたのだけど、自分がちょうどいまその年齢になり、何故かふとこの作品のことを思い返して読みなおしてみました。あらすじをここで書くつもりはありませんが、



 『そしてこれで半分が終わったのだ』



 『俺は老いているのだ』



といった部分には、あらためて35歳という僕自身の現実を客観的に突きつけられたようで、何とも切ない感じがします



あるいはまた、35歳になった「彼」は



 『まず歯医者に行って徹底的な歯の治療』 をし、



 『ダイエット・コンサルタントと契約して綜合的なダイエット・メニューを作成』



したりします。さすがにコンサルを雇う気にはなれないのですが、この本が影響してか分かりませんがちょうど僕もいま歯の治療中。4本あった親知らずのうち1本は20代に抜いてしまいましたが、この抜いた1本と同様に斜めに生えていた親知らずを最近1本抜いてしまいました。また次々に虫歯が見つかり、現在は3か所目の治療中です・・・












そうそう、そう言えば数年前NYに旅行にした際、なんとソーホーで村上春樹さんを見かけました



J-CREWで洋服を見ていたら、ジーンズ、スニーカーにサングラス姿という、まさにエッセイや写真で見て知っていたザ・村上春樹的な恰好で、僕がいたのと同じフロアに降りてきたのです



本当は握手でもしてもらいたかったのだけど、緊張で手に汗がびっしょりだったし、よくエッセイでは「人見知りする」ようなことを書いていましたので、ただただ遠目に見るだけでした(恐らく「じろじろ見ている日本人がいる」くらいは思われていたかも知れませんが)



しばらくしてお店を出て行ってしまいましたが、興奮冷めやらず一緒にいたカブちゃんに「すごいよ!こんなところで村上春樹の本物を見ちゃったよ!!」というと



 「本物かなあ。似ていたけど”近田春夫”じゃないかなあ」



 「・・・・・・。」



確かに似ていなくもないけどさ、、








あれはぜったいに本物の村上春樹だって!!









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