アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Can Nature 肯自然葡萄酒 @MRT大安駅

 

 

本の雑誌「ブルータス」でも取り上げられていて、いつか行ってみたいと思っていたワインバーを訪問してきた。僕のお目当てはもちろん台湾産のワインだ。白と赤と、それぞれ1つずつ注文してみた

 

まず白の方だが、名前は「WE White No.4」と書いてある。ブドウ品種は金香葡萄(Golden Muscat)、木杉葡萄(Musann Blanc)、蜜紅葡萄の3種類が使用されているらしい。カタカナで書いてみるとそれぞれ「ジン・シャン・プータオ」「ムー・サン・プータオ」「ミー・ホン・プータオ」という感じだろうか。それぞれフランス語の名称を持つヴィティス・ヴィニフェラ系のブドウなのか、それともヴィティス・ラブルスカ系なのか、あるいは台湾独自のブドウなのか、勉強不足のせいでよく分からない。なんとなく地場のブドウのような気もする

もう一つの赤の方は名前が「WE Clairet W°4」と書いてある。ボルドーの古くからの呼び名であるクラレットという名前を冠したワイン。75%が黑后葡萄(Black Queen)、15%が巨峰、そして残りの10%が白でも使われていた蜜紅葡萄の3種のブレンドのようだ。なおこの蜜紅葡萄は金香葡萄(Golden Muscat)と黒潮(カタカナだとヘイ・チャオという感じか)の交配で作られた品種らしい。ブラック・クイーンは川上善兵衛さんが生み出した日本独自のブドウ品種だ。そしてラブルスカ系の巨峰と台湾独自のブドウと思われる蜜紅種が使われているということになる

 

白も赤もいずれもアタックはとても柔らかくて酸味が豊かだった。赤の方はまるでピノノ・ワールのように明るく透き通った色合いで、梅干しのような酸が豊富な味わいもピノに通じる。いずれもどちらかというと通好みな味わいに仕上がっている印象があり、ボルドーやカリフォルニアのようなしっかりと濃い色合いと味わいを好む台湾を含む中華圏の国ではマスから受け入れられるのが難しそうな印象を受けた

 

 

 

 

 

Can Nature 肯自然葡萄酒 

台北市大安路二段53巷4號

02 2700 0386