アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

鮮定味生猛活海鮮 @錦州街



一度会社の人たちと来たことがある熱炒(ラーチャオ)、いわゆる台湾の居酒屋だ。実はこの熱炒を訪問する前の日に、これまたYouTube「ゾロの台湾グルメ」で林森地区にある鮮定味が取り上げられていた。その店舗違いの店が錦州街にあってゾロさんが行きつけでもあるらしいということで、僕もそこへ行ってみたいと思ってスマホで調べていざ店の前までやって来たら以前に一度会社の人たちと来た店だったことに気づいたのだった。一度来た店の名前を憶えていなかった。カブちゃんは来たことのない店だったから全く構わなかったのだが

席に着くと隣の席は子供2人を連れた家族連れ。もしかしたら二家族くらいが一緒に来ていたのかも知れない、5~6名でやって来ていた。我々が日本人だということに気づいたからか、2人の子供のうちの大人びた方のお子さんが僕たちに「これがメニューだよ」という様子で世話を焼いてくれた。逆に日本を訪れる外国人に対して日本の子供がそういうしぐさをするようなシーンは見たことはない。台湾人のフレンドリーさというのは子供時代から発揮されるものなんだということを知った瞬間だった。もっとも、日本の居酒屋だと席と席の間に仕切りがあったりして隣客との間に距離があるケースも多い。台湾では相席が普通に行われていて、その相席での隣客との距離感は日本人的な感覚からするとかなり近い。こうした距離感の違いというのは台湾へ来てから感じることが多い気がする

 

この日食べたメニューはどれも美味しかった。チョイスが良かったと言っていいだろう。ただ写真の最後の料理が少し辛くて、舌がひりひりして大変だったというくらいだ。一番最後の魚の写真はご愛敬。僕たちは食べなかったが、多くの熱炒では新鮮な生魚が店の前に並べられていて調理法などを指定すれば捌いて出してくれるらしい。煮てもいいし焼いてもいいし。そういうのも台湾居酒屋の醍醐味なのであろうが言葉が出来ない日本人には少しハードルが高く、当面はメニューを指さして注文するスタイルからは離れられなそうだ

 

思えば日本にいた頃も居酒屋にはよく出かけていた。特にテング酒場にはお世話になった。安くてクオリティーが高いと思っていたので重宝したものだ。それに代わる店が台湾ではこの熱炒という感じになりつつある。値段も手ごろだ。出てくるメニューは当然テング酒場とは違うが、ビールは飲める。たいていは台湾ビール。台湾ビールだいたい3種類くらいの銘柄があるのが通常だ。それにタイガービール。日本のビールが置いてあることもある

いずれにしもて、この「ビールが飲める」ということがビール好きな日本人にとっては大事なことだと思う。台湾のレストランではビールを飲む台湾人は少ないというのがこれまでの経験で発見したことだった。市内の名の通った台湾料理店に行って周りのテーブルを見渡すと大抵の台湾人は店から出された(無料の)お茶を飲んでいるだけだ。たまにビール瓶が並んでいるテーブルもあるがそこから聞こえてくるのは日本語だ。ヨーロッパへ旅行すると街中のいたるところでビールが飲めるのだが、台湾は暑い土地にもかかわらず冷たいビールを飲める場所が少ない気がする。その点、この熱炒ではたいてい皆さんビールを飲んでいる。そういう場所では僕たちも安心してビールが飲めるというものだ

 

 

鮮定味生猛活海鮮(錦州店)

台北市中山區錦州街25號

02 2511 5877