




西門では有名なお店らしい。カブちゃんが友人たちと食事に出かけている間の時間を利用して歩いて出かけてみた
人気店なだけにこの日も入店を待っている人がいたが臆せずに列に並ぶことにした。持ち帰りにする人も多いようだ。店員さんに聞かれたので「内用(ネイ・ヨン)」と伝えたら「こっちに並べ」と入口やや右寄りに立たされた。旅行中らしい日本人の家族連れが途中で僕の前に割り込んできたように見えたのだが余裕で受け流すことにした。旅行者は勝手が分からないだろうし限られた旅行期間の中でお目当ての店で食事をすることに精一杯であろう。順番はすぐに回ってくる。目くじらを立てるようなことでもない
魯肉飯が有名らしいので迷わずに注文用紙にチェックを入れる。そして久しぶりに牡蠣オムレツも選択した。カブちゃんはこの台湾風の牡蠣オムレツが好きではない。その理由は片栗粉にあるらしい。台湾ではオムレツに片栗粉を加えてぶよぶよした食感を出している。いや、食感を出すことが目的なのかどうかはよく分からない。一度台湾人スタフとその話をした時に「片栗粉を入れると満腹感が出るだろ」と言われたことがある。食感というよりも満腹感を優先しているのかもしれないが、いずれにしてもはっきりした理由は分からない。カブちゃんはその片栗粉の触感が嫌いで最近では食べる機会も減っていた
先に運ばれてきたのがオムレツ。あまり片栗粉感はなかったようにも思うがネギたっぷりでわりと美味しい。そして問題の(いや、別に何も事件など起きてはいないが)魯肉飯はひとくち口に入れた瞬間に脳内にある記憶野を刺激されてすぐにある食材との類似性に気づく。丸美屋食品工業のふりかけ、「すきやき」の味だ
天天利の魯肉飯を食べたことがある人の同意を得られるか分からない。しかし僕にはまごうことなく丸美屋「すきやき」ふりかけの味がした。子供のころ好きだった「すきやき」味のふりかけ。ではこの魯肉飯が好きかというとそれはまた少し別問題だ。なにせこれはふりかけではない。本物の肉が使われて汁だく、かつ食感も異なる。魯肉飯としてはやや特徴的な味に感じるのだが、しかし実際に台湾で食される魯肉飯はバリエーションがあり過ぎてベーシックな魯肉飯の味というものがどれなのか、よく分からない問題に陥っているのが現状だ。見た目は似ているのだがどこも味付けが異なっている。その違いは日本の牛丼チェーンの牛丼の味の違いよりも著しく店ごとの味が違うと言ってもいいかも知れない
いずれにしてもここの魯肉飯は丸美屋ふりかけ「すきやき」味だということで、ある意味僕の記憶にはしっかりと刻まれることになった
天天利 美食坊
台北市萬華區漢中街32巷1號
0223756299
