濃いめできれいな色調の紫色
ブラックチェリーやカシスなど黒系果実の香り、食パンのトーストのような香ばしさ
最近になってあらためてタナというブドウ品種に感じるようになった滑らかな舌触りとシルキーなタンニンといった特徴はこのワインにも同じく感じられ、スムーズな飲み口は心地よい。その一方で14度に達するアルコールのボリューム感は平日の夜に単体で飲むにはやや重過ぎる印象。かなりしっかりとした陽性の果実味もあり、それもまた重たさを感じさせる印象に寄与している。価格帯はかなり手頃な部類に入るとは思うけれど、このワインはしっかりめの味付けをした肉類の料理と合わせじっくりと楽しむのが良いかも知れない
セパージュはタナ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%。このブレンド比率はシャトー・モンテュスと同じだからモンテュスの片鱗を感じられるかも知れないという期待も無くはなかったけれど、あのキラキラとした肌理の細かい素晴らしくきれいなシャトー・モンテュスのタンニンをこのワインに感じることはできず。果実味中心のやや平板な味わいの印象からはやはりカジュアルなワインに留まっていると思う
ワイン:ガスコーニュ タナ・カベルネソービニヨン
ワイナリー:アラン・ブリュモン
ヴィンテージ:2016年
アルコール:14.0度
インポーター:三国ワイン
購入先:クイーンズ伊勢丹(小石川店)
価格:1180円(税別)